引き続き公職選挙法のお話

あなたは選挙事務所のポスター貼りのバイトに応募しました
「○○先生のところの人?がんばってね」
と声を掛けられたのでここは一つ気持ちイイ挨拶でお返しをして雇用主たる候補者を盛り立てよう!とばかりに
「あ、はいそうです ○○をよろしくお願いします」
と返事をした
これNGです
なんで??って思いませんか?
お金を払って人を雇っていい規定というのがあります
というか、特に警察の方々は前回の記事でも書きましたが弁当をだれに食わせたかレベルのことまで含めて買収の問題にはものすごい執着で臨んできます
しかしその買収というのが本当にこのレベルの話だったりするから困るんです
選挙でお金を払って雇っていい人達というのがあります
これは法律で決まっております
ウグイス嬢や街宣車の運転手、ポスター貼りはOKです、また事前に登録した事務スタッフもOKです
ただ金額の上限が厳しく決まっております
これらの人は名前やら住所やらを書いて届出をしておかねばなりません
で、ポスター貼りの人の件ですが
あくまでもポスター貼りという労務に対しての雇用なのでお願いなどの選挙行為をした場合、選挙運動員に対してお金を渡したということで運動員買収と言うことになるんです
何を言っているのかわからないと思うんだがそれが当たり前の感覚なんだと思うよw
お願いします、とかもっと言えばありがとうございましたと頭を下げている光景がお願いしているように見えただけでも危ないのがこの手の話
他にも電話で投票を依頼したり、選挙ビラを配布したりするのは選挙運動なので運動員のお仕事です、これらはボランティアしかやっちゃだめなんです
そして前回出た弁当のお話
当然ボランティアの人たちに食事を出していいのか悪いのか、それらは買収にあたるのかあたらないのかで戦々恐々とするわけです
話が混乱してきたので整理しましょう
ポスター貼りの人はポスターを淡々と貼り続けなければなりません
もしこの人が前述のように挨拶され、投票を依頼するような行為をした場合はアウト!
しかもこれ買収に当たるので連座制適用で候補者までアウトです
選挙事務所の中にいるからと言って、みんなが同じ立場ではありません
本当に不思議だと思うかもしれませんが、選挙管理委員会に電話で聞くんです
「あの、電話を掛けに来てもらっているボランティアの方に弁当を出しても大丈夫ですか?」
ってねw
アホみたいでしょ?
これがニュースになるとまるでものすごく悪いことをしたかのように報道されるんです
「○○選挙事務所は運動員に食事を提供し買収をしました」
とね
これ選挙後でもだめなんですよ
選挙結果関係なく、みなさんで打ち上げをしましょう!ってね
通常民間会社なら手伝ってもらった側がお支払いして宴会しますよね?それも買収です
選挙中手伝ってもらった人たちにお礼もできないシステムなんです
でもそんなことほとんどの人が知りませんし、そんなに重い罪とも思えないから困るんです
「あそこの事務所、手伝ってやったのに何にもなしか、だから落ちるんだ」
とか言われても何もできないわけです
手伝ってくださった方々にお礼も言えないこんな選挙なら ポイズン
ということで重ね重ね書きますが
こんな法律で一体だれが得するんですか?と
政治に興味があるからと選挙を手伝いに行ったら公安に目を付けられるなんて、なんて因果な世の中なんでしょう
これで本当にいい政治家が出てくると思いますか?
一度深く考えてみましょう