坂本龍馬が人気らしいですね

でも大きなる勘違いをしている人が多いのでどうも話が噛み合いません
坂本龍馬って何した人?
勤皇の志を持って脱藩し、西郷どんや桂さんと互角に話ができ、浪人の身なのに松平春嶽など藩主レベルの人間とも話ができるすごい立場の志士なんだ!
って人が多い実感
また日本で初めてみたいなことも多い人ですよね
当時の下級武士ってのは本当に食うのに困る状況なわけです
米価が下がる一方なのに給料は米でしかもらえないんですから、それが250年も続いていたわけですし、もうデフレ経済下のサラリーマンの極致みたいな状態
一方農民はと言えばそれほど生活に困窮するわけでもなく、それなりに内職しながら小銭貯めてはそれなりに生活をしておりましたとさ
尊皇攘夷なんてなんでもよかった、とにかくむしゃくしゃしてやった
そんな流れの中で日本は必然的に国際政治の場へと引きずり出されます
ロシアの東進を止める最後の防波堤であり、またアメリカ南北戦争集結でダブついてしまったガトリング砲などの武器の消費地としてもよかったでしょう
その武器を反幕府陣営に売りさばいていたのがこの坂本龍馬さんなわけです
龍馬ファンにわかりやすく言えば 日本で最初のグローバル政商 とでも言えばいいでしょうか?
その視点で見れば別に目新しいことをしているわけでもなく、自己の利益のために奔走している起業家坂本龍馬が見えてくるのではないかと思うんです
私は個人的に司馬遼太郎に美化された坂本龍馬よりそちらのドロドロとした中で危険を承知で交渉しながら過激派武士達に武器を売りさばいて金を稼ぐ坂本龍馬の方が好きですけどね
せっかく幕末に焦点が当たっているので、ついでに日本がなぜ近代化しなきゃならなかったか、その後どういう歴史を辿って第二次世界大戦に巻き込まれていくのかに興味をもたれてはいかがでしょうか?
その上で戦後から現代までの歴史も学ばれるとマスコミに煽られることないしっかりした自己の考え方というのが身につくと思います
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ