育休3年制度発表となって賛否、というより否の意見が多く目立つように思うのですが、実際に子育てをしている身としましてはこれは必須なのではないかと思うのです。

政治を志す人間として大変お恥ずかしい話なのですが、子供が産まれる直前まで私自身は産休と育休の違いすらわからない程度の人間でした。
実際に違いの分かる方が世の中にどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、パパ友の間でも奥様が働いていて産休や育休を活用している人となると意外と少なく、子育て世代と言えども少数派なのかと思ってしまう次第です。
実際に子育てに入り、やっとこなれて来た辺りで今度は保育園探しが始まります。
そうです、育休は1年、延長事由がある場合でも1年半しか活用できないのです。
待機児童解消などとニュースのお題目ではご理解されていらっしゃると思われますが、実際に生後半年の我が子を保育園に預けるということがどれだけ至難の業であるのか、さらに最も心と体が成長するこの時期に仕事を理由に親元から話して保育園に預けてしまうということへの心配もあるわけです。

様々な議論のあることは重々承知ですが、消費税が上がり社会保障費も上がる中で、現役世代である我々がその収入分を少しばかり還元いただいて、希望者だけ3年ほど日本の将来を担う子供を育てるということに専念させていただくのに問題はございますでしょうか?

産休は健康保険が負担してくれます、育休は雇用保険から負担されます。
これらの財源を負担しているのは間違いなく我々現役世代であり、その負担は決して軽いわけではないのです。
親世代の医療費負担も必要ではありますが、消費税も上がるわけですし、こちらの財源にいくばくかの予算をまわしていただくことにご理解はいただけるのではないでしょうか?

当然これだけでは不足です。
キャリアを重視する方もいらっしゃるのでしょうから、休職だけでなく早く職場に復帰して働きたい方へのフォローもして、この両輪で始めて効果を発揮する施策であるとは思いますが、やらないよりやってくれた方がありがたいことこの上ありません。

先の衆院選にて、同世代の国会議員が大量に当選しております。
また地方では着実に我々世代への世代交代が行われております。
少子化対策という何か実感の沸かない言葉ではなく、実際に子供を育てている人の声を聞いて政策に反映していただけることにただただ感謝するばかりであります。
そして私自身もこのような声を少しでも反映していけるように、今後とも微力ながら大声で叫んでいきたいと思っております。