基本的に現政権批判をあまりするのはいかがなものかと思うのですが

いまいち盛り上がりにかける事業仕分け第二弾、これはもっと絶賛されて然るべきだと思うのだけれど、両手をあげて絶賛できないのはやはり民主党政権で不安視されていた安全保障とか危機管理の部分ですね
突然普天間の問題を持ち出して日本側からいきなりあれは白紙だと言い出した
安全保障や社会保障など、政権によって色付の差こそあれど基本的な部分は変わってはいけないのだと思うんだけど、普天間や子ども手当などロクに議論もないまま公約だとか言い張って押し切って大変なツケを残している部分に批判が集中するのは仕方のないことかもしれない
逆の意味で、事業仕分け第一弾は個人的にかなりの低評価だったのだが、今回の第二弾はもっと早くにやるべきだったろうと思うくらい大絶賛をしたい
これこそが民主党政権に望んだことで、第一弾から公益法人をやっていればもっと信頼される政権になったのではないだろうか?とも思えなくもないが、仮定の話をしても仕方ないか
もう忘れている人も多いだろうが、福田政権の時に小沢一郎氏が大連立を持ちかけたと報道され、問題になったことがある
あのとき民主党の他の幹部が賛成せずに話はなかったことになっていたのだが、もしあの時大連立をして民主党若手議員が大臣なり副大臣なり政務次官なりを経験してから政権交代をしていたならばどうだろう?と思うんだ
昨年の選挙前には「民主党もかつての自民党の人も多いから大丈夫!」みたいなことをテレビで言いまくっていたが、あの時にしっかりと自己の能力を検証しなかったために見切り発車をしてしまって未熟さの残る政権運営をしている、これは能力とか思想とかの問題じゃなく未熟からくることだろうと思う
その上にさらに政治主導という理想が重なって安全保障や社会保障など重要な問題をいとも簡単に決定し、そして失敗しているように見えるから不安が募るんだよね
さらには財源の問題、これも選挙前からずっと主張していたことなんだけど、20兆円くらい無駄を省けばでてきますよといいながら、その無駄を省くための事業仕分け第二弾のようなことをなかなか見せてこなかったのはよろしくないんだな
第一弾は見ていても分かる通り、省庁内で大臣、副大臣、政務次官が奮闘すればいいだけのことをパフォーマンスで見世物にしただけのこと、しかし第二弾こそが本丸であり、そこを期待していたのだから予算案提出前に本来はやって欲しかったことだったんだよね
まあでもこうなってしまったことはしょうがない
我が自由民主党も情けないのは口蹄疫の問題で超党派で対策をとまともなことを持ちかけてもあまりマスコミに相手にされず、結局批判し大臣の首を取りに行くということしか取り上げてもらえないことだ
この国のマスコミという奴らは問題が起こっていて現地で人がとても困っているというのにその対策を支援するという行動より大臣の首を取らせる方が楽しいと思っているようだ
なんども書いているのだが、だからこそ報道をメジャーマスコミに任せていてはだめなのだと言う
自ら情報発信をしていける道具が揃っているのだから自らの愛国心や政策を貫きたいのならば情報は自分たちで発信しないとね、その上でメジャーマスコミも追随してもらわないといけないのは当然のことなんだけどさ
当然対策の不手際について政権与党を批判するのも野党の仕事ではあるんだろうけど、まずは現地で困っている人を救済することに協力をしないと、こんなところで空中戦をドンパチやってるだけならなんのために税金払っているのか本当に国家というモノへの信頼を根幹から揺らがせかねない自体になっちゃうよね
日本国政府の仕事は日本国民の生命と財産を守るということだけなんだから、それを一生懸命やってくれればと思うのです
なお、期待されているかいないかはわかりませんが、北朝鮮の魚雷発射事件に付いてはわからないことが多すぎるのでなんとも
陰謀論を思いっきり展開してもいいのだけれどもそれでは大人気ないしね
北朝鮮が領海だという場所で米韓海軍が演習をしている、演習なんてリハーサルみたいなもんでしょ?と思う人も多いかもしれないけれども軍事演習というのは実戦の手前段階に相当する威行為です、示威行為の意味がわからない人のためにわかりやすく書くと中指立てておらおらって見せつけている行為と思えばよろしい
あの海域はここ数年とくに激しく韓国と北朝鮮が凌ぎを削る場所であり、さらには北朝鮮が完敗しまくっている場所でもあるわけです
そんな最中に日本が普天間の問題で米軍の足元を揺らがせるものだから国際感覚を疑われるわけで、さらには中国海軍も沖縄周辺で好き放題演習をしているわけです、ガス田の問題もあるから日本に対して示威行為をしているわけですね
韓国政府が公式見解を出したのは20日のことでしたが、思えば事件が起こってから民主党政権が自民党案に近い案で妥協しようという流れが見えてとれます
当然韓国政府にしてみたらその事実はすでに掴んでいたのだけれど発表するということは影響が大きいので周辺諸国と連携して発表したことでしょう
時に外交的に金正日総書記との首脳会談を控えていた中国、時に沖縄問題の解決は5月末までと勝手に自分で期限を区切って置いてなにもできない日本政府
足並みを揃えて目処がついたところで発表、日本政府も否が応でも5月中のできるだけ早い段階で沖縄問題を収束させないと行けない状態に追い込まれたわけで
なんともまあ、政治主導といいながら政治暴走を招き、日米対等関係といいながらいざとなったら自衛隊を派遣するわけでもなく米軍頼みになるために腰砕け外交に終わるとはねえ
まあでも外交の世界は結論が出てみないと情報が全部表にでるわけじゃないので結論はまだ早いかな?
とにかく危機管理というのはお国の一番大事な仕事です
宮崎の問題は、いくら敵側で選挙にでようとした知事がいるとしてもそこは目をつぶって、被害拡大を防ぐ方策を出したのだからさらに次の手、次の手と現地の首長さんと連携して惜しみなく人員を投入していただきたいものです
権力争いばかりに目がくらんで、気がつけば武士と呼ばれる地方豪族達に取って変わられた平安貴族のようにならないように、常に統治機構としての原則をお忘れな

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