今年が開けてすぐの頃だったと思う

公職選挙法改訂のニュースが流れてネット界で色めきだったのは「ネット選挙解禁」だった
しかしニュースを読むに戸別訪問解禁の方が選挙に関わったことのある人間なら大きなことだということがすぐに理解できるだろう
正直おれ自身が「ネット選挙担当」として呼ばれていながら、公示日以降は公職選挙法の関係で仕事ができず、個人演説会場の設営を仕切っていたわけだが
では公示日以前は何ができたのか?と問われればカメラで候補者の演説を撮影してyoutubeとかニコ動にアップしていただけなんだな
自民党本部が急に選挙を決めてなかなかマニュフェストも出してくれなかったので候補者本人の公約すらアップできずにイライラした日々を過ごしておりました
でも有権者が見たかったのはそんなカタログみたいなページじゃないんだよね
結局はさ、候補者自身とコミュニケーションが取りたいんだ
ブログのコメントなりmixiの日記なりツイッターなりに本人が登場して意見を交換したいんだよな
でも現実はそんなに甘くない、選挙活動中の、いや選挙の声が聞こえた段階からか、候補者はすでに分刻みのスケジュールで動き回り、新聞報道やテレビで話題のニュースなんかを仕入れる余裕すらなくなるわけだ
そんな時にブログにコメント?mixiでコメント?ツイッターでつぶやく?
ないない、そんな余裕なんてないw
では秘書がやるのか?
本末転倒だよねw
本人とコミュニケーションが取れないと意味がない
新聞社とかテレビ局から取材の依頼が来る
結局はマスコミ対応担当秘書が対応をしなければならない
だからマスコミ記事には面白いことは一切でないんだ、決められたことを定型文みたいにして送ってるだけだからね
ホームページも当然決まった政策を掲載するだけだし、動画と言っても当然それらを本人にしゃべってもらって流すだけだ
それを見ても本人の人と成り、本当にそう思っているのか口先だけなのか、なんてさっぱりわからんよね
ネットって、ITと言い換えてもいいけど、コミュニケーションツールなんだよね
だからテレビとかラジオとか新聞とかと違う使い方をしなければならないのに相変わらず議員の先生や官僚達は意味がわかっていないのか?もしくはわかっていても使いたくないのか?一切理解を示していない
自転車乗って外を走る方は良しとして、ツイッターでつぶやくのは遊んでいると思っている
ITっていうのは場所と時間を現実よりも縮めるツールだということを理解していない
効率の良い宣伝方法はダメで、肉体的精神的苦労を伴なう効率の悪い宣伝方法を良しとしている
それも悪くはないと思うんだよ、ネットだけで選挙は成り立たないからね
見た目の印象や一生懸命やっていると見せることも一つのアピールなんだから
でもネット選挙と言う事は個人演説会や街頭活動に加えてネットで本人がコミュニケーションを取らないとまったく意味がないんだ
長々と思いだけ書いてみたけど想像できるかな?w
視点を変えてみよう
自民党本部がマニュフェストを出しました、しかし印刷して届くまでに時間がかかります
でも自民党のホームページでPDFファイルとして公開しています
それでも「マニュフェストありますか?」って毎日のように事務所へは人がくる
中には相手陣営の嫌がらせのような方も居ますがw
とにかく結構な人が来ました
「ホームページからダウンロードできますよ」
ってお伝えしてもダメなんですよね、ってかそれで納得する人ならわざわざ事務所まで来ないでネットでダウンロードしますわなw
広告媒体としてのネットなんて所詮その程度なんです、だからちゃんとコミュニケーションツールとして使わないと意味がないんです
結局のところ、選挙の声が聞こえる前にどれだけネットで活動して輪を広げられるか
当たり前のことなんだけど、そういうことになっちゃうんですよね
それなら別に公職選挙法変えなくてもできる活動なんだけど、あまりやらないんです
忙しいと言いながらもそれくらいの余裕はある時期が多いんですが、やらないんです
今までは業界団体とか後援会の集まりくらいしかできなかったものが、オフ会という形でできるのに、やらないんですw
だからネット解禁ったって対して効果はあがらないでしょう
結論:有権者は候補者と直接のコミュニケーションを求めている!だったら演説会くればいいじゃないとか後援会入ればいいじゃないっていう今までの理屈ではダメ!
ちょっと結論が長くなりましたが、反響があればまたたまに本業の記事書きますw