菅総理になってから民主党と自民党の違いがわからなくなったとおっしゃる方が多いかと思います
そりゃそうでしょう、小選挙区という選挙制度の中で二大政党制を目指せば総合デパートが2個できるようなもんですから
イオンとアピタの違いが、いやダイエーの方がいいかな?わかる人がいるのか?といいたいわけです
そしてさらに政策本位の選挙と前面に押し出したりなんだりして、本当に国民もバカにされてるもんだなってそろそろ怒ってもいいですよって話なんです

そもそも小選挙区に以降した経緯を思い出しましょう
中選挙区では選挙区事情によっても違いますが3万票ほどいただければ当選できておりました、つまり業界団体に支援してもらえれば当選できたわけです
だからこそ業界は団体を作り、そして支援して自分たちの代弁者を国会に送り出すことができました
議員は支持母体の要求を国会で通すべく活動し、当然政策には詳しくなる一方で、万年与党の弊害も出てくるわけです、族議員と言う言葉の発生
政権交代の無い状態で特定の団体などのロビー活動をするばかりではどうしても大きく舵を切るような改革ができなくなってしまうという弊害が出てきました
その弊害には当然金が付いて回っておりまして、それが政治と金の問題と言われて騒がれたのが1980年代のお話

これじゃいかん、政権交代可能な選挙制度に変えよう、さらには特定団体の影響が薄い制度に変えよう

そういうことできたのが今の小選挙区制度なんです
ちなみに現在行われている参院選とはまったく別のお話ですから あしからず
小選挙区になって今まで広い選挙区から3万人の支持があればよかったのが一気に選挙区が小さくなって、その中から大体10万人の票をもらわないと当選できなくなりました
さらには選挙区から1人しか議員になれない為、出馬する方もリスクが高くなり、特定の団体の支援があるだけでは当選できない状態ができあがります
趣旨としては族議員追放の方向にはなったのですが、実際にでは官僚と政策で戦える議員を送り出すような制度かと言われれば否です
専門的なことを訴えれば訴えるほど支持がもらえないのがこの小選挙区制度
小さい選挙区で10万人の支持といいますと、有権者数の半分とまではいいませんがそれに匹敵するくらいの数の支持をもらわないといけないわけです
中にはいろんな業種やいろんな立場の人たちがいます、そこで特定の政策だけで政治家をやらせてください!と訴えたところで10万票なんて集まらないですよ
政策本位の選挙をやる!とばかりに持ち込んだマニュフェストがあんなにぼんやりしているのもこういう事情があるんです
特定の味方を作ると特定の敵ができあがってしまう、それでは当選できないのだから八方美人にならざるを得ないわけで、その八方美人の中で政党内でバランスを取ってドンブラコドンブラコと政権運営をしていく以外に道がないのが今の選挙制度だと思ってください

ではどうすればいいのか?

本当に政策本位での選挙をやりたければ中選挙区に戻すべきです
以前とは違って団体の意味も薄れ、どんどん影響が小さくなっている現状でさらに団体の再編を行わないといけない時期です
政権交代も起こりまして、今まで一つの業種に一つの団体みたいなのが変わって二つ、三つと団体ができあがるのが理想かもしれません
政治と金の問題も政治家個人にお金をもっと使えばいいだけです、政治家が集金をしないと事務所が運営できない現状では当然こういう団体から金をもらわないといけなくなるわけですが、政治活動にかかる費用やそれ以外も含めてドドンと非課税の真水で年間1億円をくれてやればあっという間に解決する問題です
もともと政治家なんて権力者なんですから、その権力者が給料外からお金をもらわないと活動できない状態なんてどんだけ穴だらけの制度なんだよって思うんです
献金受け取りも自由ですが、すべて公開してくださいというルールも必要です、いくら以下ならOKとかそういうの一切なしです
パーティー券も買ってもらったならば全部公開義務を負わせればいいんです、どこに何枚買ってもらった みたいなね

語り始めるとキリがないので今度暇な時にUstreamで語りたいと思いますがおっさん一人のUstreamは絵面が汚いのでだれか女性とコラボしようかなって思ってます