選別の嵐

飼育環境の限られる我々個人にとって、選別とはつまり残すべき金魚をしっかり残すということでとても大切な作業なんです
「この子もせっかく産まれてきたのに、かわいそう!」
なんてのは田んぼ山程持っていて池に困らない人にしか言えないセリフです、ほとんどの方はどこかで間引きしてやらねばなりません
これは命を残すために絶対必要な作業でして、金魚という人間が作り出した自然界には存在しない生き物にとって、この選別作業こそが自然界でいう淘汰なわけです

もっと具体的に書きますと
成魚を飼育できる環境ってどれくらいありますか?
通常の60cm水槽でブリーダーモノのでかい金魚なんて2,3匹が限界ですよ
我が家の400リットルプラ舟だって20匹くらいなもんです、過密でもいいって言えばもう少しは入るでしょうが、そうなると病気になるリスクが高くなるので結果として死なせてしまったりしちゃうわけです
1年のうち何匹を残せるかはそれぞれの事情もあることでしょうが、逆にいえばそれ以上は残せないのです
人にあげるもよし、ヤフオクで売るもよし、スペースを四苦八苦しながらも我々は常に新しく命を残し、来年へと繋げなければいけないわけで
特にこの稚魚シーズンには産まれた数からすれば1%も手元に残せないわけで
しかし選別作業を少しでも躊躇してしまえば一気に病気になって全滅してしまい、至上命題であるはずの命を繋ぐという行為が途絶えてしまうわけです

前振りが長くなってしまいました

とは言うものの、今年はまったくもって産卵不調なのであまり数はいないんですよね 稚魚
土曜日、とりあえず100匹くらいから30匹まで絞っていたふじ六りんを10匹まで減らします、さらに最後ここから6匹くらいしか手元に残しませんので最後まで残ったのはどこかにもらわれていくかヤフオクで売られるかだと思うのです

でもしかし、初めて飼育する品種なので勝手が全然わかりません
ひょっとするとふじ六りんを名乗れる金魚が残っていないかもしれないのですが、それはまたその時考えます、ただの桜和金でもかわいければOK
で、大きいのとか愛嬌あるのとか、そもそも和金系さっぱり飼育したことないのでわからないので目についた子を10匹だけ手元に残してあとは全部里子に出します

日曜日、朝早く起きて今度は鈴木東錦です、35匹から25匹まで絞っていた子を10匹残そうと思ったのですが

この子達、尾の開きはいいんですが大きさがバラバラ過ぎますね
普通鱗の子はいいとして、透明鱗でも白のままになるのか色が出るのかわからない子が結構多め
とりあえず鈴木東錦はこの後のが本命なのでここで無理して残す必要はないか、でもハネた子が立派になったら悔しいな
ってことで確実に浅葱色が出るであろう8匹だけ残しました
他はもらわれていくわけですが、ちゃんといい色出すんだぞ!

と、いうことで後は大きく立派になることを待つばかり

今年は産卵自体も少なかったので鈴木東錦本命腹100匹と、練習用で買ったらんちゅう50匹くらいしかもう残っておりません
金魚屋さんもできやしないわ